平成30年度 厚生労働省 生産性向上ガイドライン作成のためのモデル事業

介護の需要が増え続けるなかで、介護サービスの供給を支える人材の不足は深刻さを増しています。

介護の質を確保し、向上していくためには、

  1. サービスを提供する土台となる現場業務をしっかりと現状把握・分析すること
  2. 把握した業務を「整理・見直し」すること
  3. 介護サービスの質に直結する専門性の高いものに時間や余力を向けられるよう、事務連絡や記録など必ずしも専門性を要しないものを省力化・効率化すること

    などの段階を踏んだ、業務の改善を行うことが必要です。

限られた経営資源のなかで、最適な役割分担と業務の仕組みをつくること、それが「働きがいのある良い職場」の土台となります

これらの活動の「型」をつくることを目的としたのが今回のガイドライン策定事業となります。

TRAPEは西日本全域を担当し、様々なサービスからなる13の事業所とともに、それぞれが目指す事業所ビジョン実現のため、生産性向上の取り組みを通じた現場リーダーの挑戦に伴走しました。

事業名 平成30年度 介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン作成等一式
事業主 厚生労働省 老健局 振興課・高齢者支援課
協働先 株式会社NTTデータ経営研究所、ウェル・ナビ株式会社
時期 平成30年(2018年)10月〜平成31年(2019年)2月
実施概要 各モデル事業所の改善活動に3ヶ月間伴走し、その成果・ノウハウをガイドラインとしてまとめた

 

モデル事業所として弊社が携わった事業所さま(西日本担当)

長崎県 医療法人社団石坂脳神経外科 居宅介護支援事業所
滋賀県 社会福祉法人慈惠会 ゆいの里守山 居宅介護支援事業所
大阪府 合資会社プレゼンス ケアプランハウス クッキー
大阪府 社会福祉法人ジー・ケー社会貢献会 グルメ杵屋社会貢献の家 老人デイサービス事業部
滋賀県 株式会社明尚 リハステーション守山 デイサービス
滋賀県 社会福祉法人慈惠会 ゆいの里 訪問介護ステーション
大阪府 社会福祉法人ひまわり会 ヘルパーステーション ひまわりの家 蔵前
滋賀県 社会福祉法人慈惠会 グループホーム ゆい
大阪府 社会医療法人慈薫会 グループホーム ひまわり河崎
岡山県 社会福祉法人愛あい会 小規模多機能型居宅介護事業所 集い愛
京都府 株式会社ラ・ケア 訪問入浴介護 ラ・ケア
愛知県 有限会社サニーベイル 特定施設入居者生活介護 サニーベイルイン鳴海
福岡県 社会福祉法人孝徳会 特別養護老人ホーム サポートセンター門司

 

産み出した価値

  • スタッフが実際に日々感じている課題感をスタート地点とすることで、日常の業務と生産性向上の取り組みがどのように繋がっているかを納得して取り組んでもらうことで高い成果につながった(改善のワガゴト化
  • すべての事業所において現状把握から課題分析、改善目標設定、集中的な取り組み、成果振返りという一連の生産性向上プロセスを3ヶ月という短期間でやりきることができた(実体験による成果の実感、成功体験
  • 現場リーダーが徹底して取り組み意義をスタッフと対話し続けることで、業務の意味合いや、目指す価値、事業所ビジョンを浸透し、やりがいのある職場づくりにつなげた(ビジョン浸透・人材育成

事業成果物

  1. 生産性向上ガイドライン
    – 居宅サービス 本編 概要
    – 施設サービス 本編 概要

  2. 介護分野における生産性向上協議会の実施(平成31年3月11日)-
    – 主催者挨拶(厚生労働大臣 根本 匠)動画
    – ガイドライン概要説明 動画
    – 事業者団体宣言 動画

主な事業実績先
厚生労働省
静岡県
山形市
柏市
堺市
寝屋川市

全国老人福祉施設協議会
岡山県老人福祉施設協議会
介護労働安定センター大阪支部