TRAPEのビジョン・ミッションは、「well-beingデザインで素敵な役割のあふれる日常をつくる」ことです。このビジョン・ミッションに共感し、バックグラウンドがさまざまな多くのインターンがTRAPEで働いています。
TRAPEが大切にしているのは、「well-beingデザイン」という21世紀のスキルです。これは20世紀のビジネススキルの延長線上にあるものではなく、唯一の習得方法は、単に知識やスキルだけではなく、ユーザーに対する想いやストーリーを大切にし、対話やThink-Action-Learnを繰り返すことで、経験学習を重ねていくことができる、新しいスキルです。TRAPEでは、過去の経験やバックグラウンドよりも、本気でチャレンジする意欲が大切だと考えています。
TRAPEは、インターンがTry&Eroor(Learn)を繰り返し、自分なりの役割、well-beingを感じてほしいと思っています。なぜなら、メンバーの成長やwell-beingがTRAPEの成長そのものだからです。TRAPEは、正社員、インターン、その他働き方の方々全員が大切なチームメンバーであると考えています。well-beingは多様であるため、背景の異なるメンバーの強みを集結することが私たちのビジョン・ミッションの実現には欠かせないと思っています。だからこそTRAPEはインターンに、真剣にチャレンジして自分なりの成長を実感できる環境を提供することで、彼らが自分自身を発見し、自己実現を果たすことができるようサポートしています。
今回は大活躍してくれた林 美佑さんのインターン体験記をお送りします。
TRAPEに入ったきっかけ
私が興味を持ったきっかけは、先輩からのお誘いでした。「介護現場で働く人の生の声が聞けるよ」という言葉に惹かれ、TRAPEにインターンシップに参加することにしました。
就活をしていた時、介護は不人気業界であるというレベルを超え、就活生たちの視野に入っていないのが実情だと感じていました。業界四季報の年収ランキングでも堂々の最下位に位置する業界です。たまたまオンラインの就活ブースで介護業界について説明を受けたことがあったのですが、参加者たちも興味を持っておらず、業界を見下す雰囲気があったことにも驚きました。また残念だったのは、そんな雰囲気を受け入れている人事担当者の立ち居振る舞いでした。その状況について私はとても残念な気持ちになりました。
私は介護は必ず需要がある職業であり、うまく成功すれば働く方々、社会双方に大きな利益が得られると思っていました。介護は魅力がある業界であるのに、競争が激化していないことに違和感を感じていました。ただ人手不足が深刻とだけ報道されることが多く、介護の魅力が伝わっていないと感じました。
介護に関する問題は大学の授業でも社会問題として話題になります。その際に様々な解決策が提案されますが、机上の空論となりがちで、問題の解決には至らないことが多いです。だからこそ私は、介護現場で働く人たちの生の声を聞き、実際の状況を知りたいと思いました。そして、介護のマイナスイメージに対してもっと積極的に立ち向かえる力を身につけ、自分が感じた介護の魅力を信じる力を欲しいと思い、TRAPEでインターンをすることに決めました。
視野の広がりを体感
TRAPEで担った役割は、全国セミナーのワークショップのファシリテーション担当でした。ワークショップでは、介護施設の経営者層のワークショップとミドルリーダー層のワークショップのモデレーターを務めました。
私がTRAPEでの業務や役割、体験を通じて一番感じたことは「視野が広がった」ということです。以前、私は多忙な環境でアルバイトをしており、情報の統制が取れていなかったため、ミスが連発していました。また、多くのことが後手後手に回り、結局目の前のことに対処するだけで精一杯な状態でした。そのような状態で上層部からは、新しいことを言われ続け、それに対応する余力もなく、たびたび「理想を語るより、今ある問題を解決してから言ってくれないと!」と思ったこともありました。その時私は上層部に対して怒りや諦めを感じ、そして「成功させたいなら、どうして解決すべき問題やその原因が分からないのだろう」という疑問を持ちました。
今回のワークショップで担当した役割を通じて感じたことは、私が以前働いていたバイト先で感じたことと介護現場で起こっていることが似ているということでした。
セミナーで聞いた経営者とミドルリーダーの話を通じて、彼らが同じ目標を追い求めているにもかかわらず、それぞれが異なる視点や見方を持っていることが分かりました。経営者は将来の展望を持ち、ミドルリーダーは現在の状況に集中する傾向があるようです。このように、経営者とミドルリーダーはそれぞれ役割が異なるため、異なる視点や見方を持っていて当然だと思います。また、どちらが優れているわけではありません。双方が互いに理解し合い、コミュニケーションを通じて共に進むことが大切だと感じました。
システム構築より大事なものを知った
先述のアルバイト先での環境を改善するために、マニュアル作成や新人教育システムの見直し、情報共有方法の統一化など、様々な取り組みを行いましたが、うまくいかなかったのです。当時は、素晴らしいシステムがあれば問題はすぐに解決できると思っていましたが、それはあくまでも幻想であったと思います。
今回のインターンでは、介護という業界でも、大きな事業所から小さな事業所、サービス種別や地域性によって環境が異なることを知りました。やる気にあふれた人もいれば疲れ切った人もいたり、新しいことにチャレンジしたい人もいれば変化を嫌う人もいました。しかし、ワークショップの中で対話をしていく中で、小さい気づきからどんどん自分たちの可能性に気づくようになっていく経営者やミドルリーダーに出会いました。この経験から思い出したことは、TRAPE代表の鎌田さんがいつも言われる「可能性を生み出すには、小さなことを泥臭く積み重ねていくしかない」という言葉でした。地道に努力することが大切であることは理解していましたが、本当の意味では理解していなかったのだと思います。システムを導入しても、それを軌道に乗せるには、人々の小さな気づきや地道な声かけ、人と人との関係構築などの行動が必要不可欠であり、素晴らしいシステムだけを導入して課題解決を行うような魔法の杖は存在しないということを身をもって体験したのでした。
これからTRAPEにインターンに参加する人に向けてメッセージ
このように、私は株式会社TRAPEでのインターンシップを通じて、多くのことを学ぶことができました。また、ファシリテーション業務を通じて、コミュニケーションの重要性を痛感し、同時に自分自身のスキルアップも図ることができました。株式会社TRAPEは、介護事業所という組織をより良い場所にするために、経験豊富なプロフェッショナルが集まっており、その豊富な知識と経験を学ぶことができる素晴らしい環境でした。
みなさんはぜひTRAPEでのインターンシップにチャレンジしてみてください。TRAPEは、驚くくらい責任ある役割をインターンにも提供してくれます。そのため、緊張やうまくいかないこと、悩むこともあると思いますが、そんな時はTRAPEメンバーがあなたをサポートしてくれます。また、虎の巻の伝授や対話の場、練習会、見学など、様々な取り組みを通してあなたの成長をサポートするための環境が整っています。さらに、業務を行った後には自分の感じたことをアウトプットしたり、職員同士の対話を通して内省(リフレクション)する場もあるので、着実にステップアップすることができます。TRAPEメンバーは優しいので、安心してチャレンジしてみてください。
TRAPEでの体験を通して今後どのようなことに自分自身チャレンジしたいか
私は諦めずにチャレンジすることを志しています。多様な人々と出会い、彼らの中にはどんな状況に陥っても、決して諦めずに前進する人々がいることを知りました。私たちは理不尽な状況や、楽な方向に流れる状況に直面しても、勇気を持って一歩ずつ前進し、誰かや社会にプラスの影響を与えることを追求したいと考えています。