高齢者=守るべき存在?

高齢者=守るべき存在?
2020.03.06

現在、日本は超少子高齢化社会です。2060年には高齢化率38.1%となり超超超高齢化社会となるわけです。今このような文脈で「高齢化=日本の課題」というようなことが話題になることが多くみられます。

このような文脈で語られる前提として、高齢者は虚弱で、できることが少なく守られるべき存在である、という思い込みがあるのではないでしょうか。

WHO(世界保健機関)は、現時点での高齢者の定義を「65歳以上の人」としています。そこで、一度みなさんのまわりの65歳の方々を見回してみてください。「虚弱でできることが少なく守られるべき存在」だなと思われる方々でしょうか?多くの方々はそうではないはずです。元気で若々しいなと感じる方が多いのではないでしょうか。

政府資料からの引用ですが、高齢者の状態別分類分けにおいて、要支援・要介護高齢者20%、典型的な高齢者60%、恵まれた高齢者20%ということです。つまり、80%の高齢者は元気なのです。

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(引用)第4回文部科学省中央教育審議会生涯学習分科会企画部会(平成28年11月7日)資料3

80%の高齢者が元気だと言っても「やはり体力は年には勝てないのじゃないか」「やはり高齢者は虚弱でできることが少なく守られるべき存在だよ」という声も聞こえてきそうです。

しかしながら、スポーツ庁は体力・運動能力調査の結果(2018)において、高齢者の体力は向上しつづけていると発表しているのです。すべての高齢者が年齢に関係なく体力向上していると言っているわけではありません。そういう方々が傾向として多いというファクトを捉えることで今までと違う世界が見え、新たなデザインができるのではないかと事です。

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(引用)「平成30年度体力・運動能力調査」の概要

つまり、80%の高齢者は「可能性」の塊なわけです。そして、この可能性が消えてしまわないようにして、さらに活かしていこうという取り組みを「介護予防」と呼ぶのです。そして介護に頼らなくてよい状態が続くことを「健康寿命」と言います。介護予防を追及することは、健康寿命を延伸することになるのですね。

そして、この高齢者の「可能性」を新しい価値に変えることが「個人のwell-being」「企業のwell-being」「地域コミュニティのwell-being」「日本のwell-being」につながるのですね。

しかし、多くの高齢者がもっているこの「可能性」を新たな価値に転換するのか、そのまま宝の持ち腐れにしてしまうのかは高齢者個人だけではどうにもならないのです。そこには「環境」が大きく左右するわけです。

日本は人口ボーナス期(増える)から人口オーナス期(減る)に入り、経済の在り方・社会保障の在り方・教育の在り方が大きくゲームチェンジする時期となっています。つまり、高齢者の「可能性」を新たな価値に転換するために社会のシステム、人々のマインドチェンジが必須なのです。

日本における「介護予防」も、個人のみに向かっていたトラディショナルなスタイルから、個人と個人を取り巻く環境まで含めてアプローチする新たなスタイルに転換してきています。しかし、その本質をThinkしてActionを起こす自治体・専門職がまだまだ少ない現状です。

だからこそ、高齢者のもっている「可能性」を新たな価値に転換できる
=高齢者の方々1人1人のwell-beingな日常をデザインできる
そういう専門職の育成が急務になっているわけです。

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