2025年6月11日に「生産性向上推進セミナー 初級編」、6月13日に「生産性向上推進セミナー 中級編」がオンラインにて開催され、弊社代表 鎌田が講師として登壇しました。
各回ともに、介護のみならず、障害・児童・保育の分野から、230名を超える、非常に多くの皆様にご参加をいただきました。ありがとうございました。

セミナー内容
初級編
初級編では、
「なぜ生産性向上に取組む必要があるのか?」
「人が主役の介護・福祉現場における生産性向上とは何か?」
「生産性向上にどのように取り組めば良いのか?」 などを生産性向上の考え方を熱くお伝えしました。
人が主役の介護・福祉分野で「生産性向上」と聞くと、「労働生産性」のイメージから抵抗感を感じるとのお声もいただくことがありますが、介護における生産性向上とは、「介護の価値を高めること」とされています。つまり、現場に時間的・心理的な余力があり、利用者がより良いケアを受けられ、職員の働きやすさや働きがいが高まっている状態のことです。

「少子超高齢社会」を迎えた今日、「本当はこんな風に利用者と関わりたい」「本当はこんなこともしたい」という思いを持っていながらも、現実には人手不足や、余力がないと感じている事業所が多いと思います。しかしそこで、現状に甘んじるのではなく、一歩ずつ生産性向上に取り組むことで「ありたい姿」を手に入れることができます。その取り組み手法には、大きく3つ、①アナログ的な業務改善 ②テクノロジーの活用 ③多様な働き方の導入が挙げられます。
中級編
そこで、続く中級編では、「テクノロジーの活用」に焦点を当てて「準備8割ワーク」を実施しました。
スマートフォンが私たちの日常に不可欠なものになっているように、近年のテクノロジーの発展は目覚ましいことから、介護・福祉現場でもテクノロジーの導入への意識は高まってきていると感じる中、重要なことは「テクノロジーは目的ではなく手段であり、それを使ってどのようにワクワクする体験を作るか」です。
そのように考えると、闇雲に流行りの商品を導入するのではなく、自事業所の課題を整理し、本当に必要な機能を持つ商品を導入する必要があります。そのような視点から、テクノロジー導入を進めるときの考え方のポイントを1つずつお示ししながら、ワークをしていただきました。

本セミナーは介護での知見を土台として内容をお伝えしましたが、現在、介護以外の医療・福祉業界でも生産性向上の流れが加速してきているように、本日お届けした生産性向上の取り組みエッセンスは、サービス種別を超えた、組織を改善するための共通項とも言えます。
今後のサポート
本事業では、今後、京都府内の事業所への伴走支援が始まります。今回のセミナーでお伝えしたことを、実際の現場で実践していただけるよう、事業所ごとの課題や目指す姿に寄り添いながら、各事業所の生産性向上の取り組みを全力でサポートしていきます。
セミナー概要
・主催 :社会福祉法人京都府社会福祉協議会
・共催 :京都府社会福祉法人経営者協議会
・開催日 :2025年6月11日「生産性向上推進セミナー 初級編」
6月13日「生産性向上推進セミナー 中級編」
・開催方法:オンライン