代表鎌田が「認知症になっても楽しく買い物ができる社会を考えるシンポジウム」にて「未払い行動についてのアンケート」についての調査報告と「買い物✖️well-being」についての発表を行いました。

2022.06.29

2022年6月26日(日)に福岡県中間市で開催された代表鎌田が「認知症になっても楽しく買い物ができる社会を考えるシンポジウム」にて「未払い行動についてのアンケート」についての調査報告と「買い物✖️well-being」についての発表を行いました。

今回の調査報告は、福岡県と福岡県認知症サポートセンターが福岡県警、福岡市、北九州市も含む60市町村、各市町村の地域包括支援センターの協力の元共同で実施した「未払い行動についてのアンケート」を代表鎌田が集計・まとめ・分析を行ったものでした。

この中でわかってきたことは、地域包括支援センターが未払い行動が発生した時のキーとなっているということです。そして、未払い行動における「解決」とはどういうことなのか主語が非常に曖昧となっており本質的な解決でないことも多いという実態がわかりました。

そこで、そもそも「買い物とはどういう意味を持った活動なのか?」について改めて整理し、ひとによって買い物という活動がもつ意味はさまざまです。各人によってさまざまである意味こそが重要で、それは個人のwell-beingと連動しているということです。

買い物✖️well-being(当日資料より抜粋)

買い物は、一人の人がwell-beingに生きる上で各々の意味を持った1つの役割なのです。

地域はひとの集合体です。この中で「ひと」と「ひと」は互いに繋がり影響し合います。つまり誰か1人がwell-beingだとそれは伝播します。また逆も然りです。well-beingは「活動」における体験とその際の主観的な評価で決まります。だからこそ1人のひとにとって意味を持った買い物という活動という役割を喪失してしまうことは、その人一人の問題でなく、繋がりの中で結果として自分の未来のNot well-beingを生み出すことにつながってしまうわけです。

地域/社会はひとの集合体(当日資料より抜粋)

だからこそ、一人のひと(N1)の買い物という役割がどうすれば行い続けることができるかについて地域みんなで柔軟に考え、試行錯誤することはとても重要なことなのです。

N1の重要性(当日資料より抜粋)

一人のひとのwell-beingはそのまわりに伝播します。N1の追求が地域全体のwell-beingなるのです。

みんなができることには凸凹があります。できることだけするでいいのだと思います。その小さいできることが積もっていき、掛け合わされることで、ひとにとって重要な役割を奪うことなく継続し続けることができる「真の解決」につながるのだと思います。

そんな地域ってwell-beingではないでしょうか?

未払い行動は、認知症の方・その家族だけの問題ではなく、地域に住んでいる未来の自分達のwell-beingに対する問いなのですね。

まず、このテーマに興味を持って「どうすれば少しでも可能性を生み出すことができるか」についての対話を始めてみるといいのではないでしょうか。

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