令和6年度 石川県 介護助手活用促進事業は、介護現場における介護職員の業務負担を軽減することを目的に、介護職員をサポートする「介護助手」の活用を促進する取り組みです。特に震災により離職者が相次いだ能登地域では、介護人材の確保が喫緊の課題となっています。そこで、石川県内の介護事業所に対し、個別の伴走支援に加え、介護助手の導入を支援する集団セミナーや個別相談の機会を提供し、その導入をサポートしています。
先月、弊社が伴走支援をしている5事業所が、地域住民に向けて、募集する介護助手の仕事内容を説明する「介護助手お仕事説明会」が以下4日程で開催され、合計36名の方がお越しになりました。
1月18日(土) 七尾市 (千寿苑交流ホール)
19日(日) 輪島市 (輪島市役所)
25日(土) 能登町 (内浦総合支所)
26日(日) 珠洲市 (珠洲商工会議所)
当日は、まず弊社鎌田より介護助手の役割についてお話させていただき、続いて、事業所の方から募集する仕事内容をご説明いただきました。
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住民の方は、仕事の説明を聞きながら、できそうな仕事に丸をつけ、中には全てに丸がついた方もいました。事業所の方からは「写真があること、要点を絞ってポイントを記載してあることで、わかりやすい資料になったと思う」「わかりやすい資料ができたからこそ、住民にしっかりと伝えることができた」とコメントいただきました。
その後は住民の方1人1人と事業所が話をする個別相談会を実施しました。
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大事なことは、準備8割
「普段は求職者説明会をしても誰も来ないこともあったが、今回これだけの参加があり驚いた」という声が事業所から上がりました。生産性向上の取組みでは「準備8割」と準備の重要性をお伝えしていますが、本取組みも同様に、当日まで以下のように地道な準備を進めてきました。
・現在行なっている業務の見える化(棚卸し)
・アンケートやタイムスタディによる現状把握
・介護助手に任せる業務の切り出し
・住民に募集する仕事内容をわかりやすく伝えるツールの作成(上記写真に投影資料として写っているもの)
・「介護助手お仕事説明会」開催の広報(チラシ・新聞・SNS・口コミ等)
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取り組む過程では、事業所は日々の業務で忙しいうえに、感染症の流行の時期でもあり、その状況でさらに本取組みを行うのは大変だという声も聞かれました。しかし、経営陣や取組みリーダーが中心となって、本事業は、事業所の困りごとを解決し、自分たち事業所の「ありたい姿」を手にいれる取組みだと事業所全体で取り組まれたことで、事業所の現場や思いが整理され、「お仕事説明会」でのマッチングという形で身を結んだのだと思います。
現在、各事業所にて採用に向けた手続きが進行中です。本事業において、介護事業所は介護助手の活用によって業務負担の軽減を図り、地域住民は介護助手としての「役割」を得られるという、win-winの「能登モデル」の構築を目指し、引き続きサポートしていきます。